ひたすらこねる一時間。
しっかりグルテンの働きを引き出し弾力のある生地に。
発酵している間に窯の準備。約一時間薪を炊いて温度を上げ、生地投入直前にすべての薪をすばやく掻きだす。
師匠とともに、若き将来のパン焼き職人(?)たち。GO FOR IT!!
午前中は原料となる小麦の種まき。来年どっさりパンを焼けるように、しっかり種をまきましょう。
    【日時】2005年11月13日(日)10:00 〜 
  【場所】熊野川町立旧敷屋小学校(廃校)     【参加者】 14名
 
右から2番目が岡本さん。「パンは一生かけても学ぶことがつきない奥の深い世界です」との言葉に普段はお調子者の学生たちの目も真剣。この日は入門編ということでドライイーストだったが、コッペさんが育てている酵母「ルヴァン種」も加えたせいかよく膨らんだ。天然酵母育成に若者たちは興味津々。
「この粉はいいパンが焼けますよ。」
巷で売っている「全粒粉」は、白い粉にあとからふすまを混ぜているケースが少なくありません。これに対し、玄麦をまるごと製粉機にかけた100%の粉のことを、完全粉、とパン屋さんは呼ぶそうです。私たちが使うのはもちろん完全粉。学校の近くの畑で今年収穫した無農薬の「にしのかおり」(パン用の品種)。今回、グルテンを実際にもみ出して含有量や質をきちんと検証していただいたところ、コッペさんが普段使う粉に比べて量も遜色なく、質的にはしっかり強いグルテンであることがわかりました。
一昨年にも共育学舎のパン焼き教室に協力して下さった、勝浦のパン屋コッペのご主人岡本さんが、再び指導して下さいました。ご自身も石窯パンを焼く岡本さん。敷屋小学校にこの夏大学生たちと作った赤土窯で初めて、本格的に熊野川産全粒粉のパンを焼いてみるのにこれ以上の先生はいません。参加者のうち3人の大学生は赤土窯作成に参加したメンバーです。都会で就職という道ではなく、そのパン窯でパンを焼くことを中心に、小麦を自ら生産もする田舎暮らしに挑戦したいということで、来年から熊野川町に来る予定です。今回は彼らの新しい可能性の扉を開く意味でも重要なパン焼き教室でした。若い人たちに目を田舎に向けて欲しいという共育学舎の活動の大きな目的の一つが実を結びつつあります。まだまだ少数派かもしれませんが、一つの新しい流れが生まれつつあります。その先頭に立とうとしている彼らの勇気を是非応援したいと思います。

地元の農産物加工販売を手がける会社「熊野鼓動」の方々、赤土窯を指導・作成してくれた龍神村の左官屋小山さん、有機農家で手伝いながらホームステイ、というスタイルで日本滞在3ヶ月目のアメリカ人カップルも参加し、焼きたてのパンを囲んだ夕食はとても楽しいものになりました。
生地を入れたら密閉して余熱で焼くため開けて見るまで成否はわからない。約20分後に鉄扉を開けたときのこの感動。香りをお届けできないのが残念。同じ大きさの市販の食パンの、重さにして約2倍、値打ちは比較できないパンたち。
    
土釜・自家産全粒粉のパン焼き教室
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